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患者のみなさまへ

2017年4月から、呼吸器内科において、院内各科との連携のもとに、肺高血圧症と呼吸不全を中心とした診療を開始しました。 動いているときに呼吸が苦しくなる代表的な病気としては、慢性心不全COPDや間質性肺炎などの呼吸器疾患、さらに肺高血圧症があげられます。肺高血圧症は従来は予後不良な病気と言われていましたが、近年では効果的なお薬の出現により予後の改善はめまぐるしいものがあります。肺高血圧症は息切れ症状にまぎれており、その診断と治療は第一線の診療の現場においては必ずしも普及していません。

また、肺高血圧症の治療は、一定の基準をみたす場合は特定疾患(難病)として認められます。そのためには専門施設での右心カテーテルによる適確な診断が必須となります。

医療助成の対象となる方は、原則として「難病法」による「指定難病」と診断され、「重症度分類等」に照らして病状の程度が一定程度以上の場合です。確立された対象疾病の診断基準とそれぞれの疾病の特性に応じた重症度分類等が、個々の疾病ごとに設定されています。

肺高血圧症の疑われる症状(息切れ、呼吸数の増加、脈拍数の増加、尿量の変化、急な体重の増加、むくみ等)がありましたら、かかりつけ医の先生とご相談のうえ、早めに専門医を受診されることをおすすめします。